モデルナはなぜ3日でワクチンをつくれたのか

書評

今回紹介する本は、田中道昭さんが書かれた「モデルナはなぜ3日でワクチンをつくれたのか」という本です。

あまり知らないと思いますが、モデルナは2010年に創立されたバイオベンチャーです。

世界一の製薬メーカーであるファイザーは知っている人も多いと思いますが、モデルナのことをよくわからない人も多いと思います。


本書を読むことで、2019年度までは市販薬の販売数がひとつもなかったモデルナがなぜ世界の名だたる製薬メーカーを抑え、コロナウイルスのワクチンを開発できたのかを学ぶことができます。

また、モデルナだけではなく、GAFAの一つであるアマゾンやアップル、BATHの一つであるアリババについても述べられており、DXについて知りたい方にはぜひ読んでいただきたい1冊となっています。


「製薬業界のアマゾン」

2010年に創立したバイオベンチャーであるモデルナは「製薬業界のアマゾン」や「バイオテク界のテスラ」といった異名があります。

これは、モデルナが既存の業界とは違う手法で仕事を進めていっていることから付けられています。

なお、ワイドショーなどで頻繁に耳にするmRNAについて理解していますか?
ここではmRNA=「自分の細胞が自らタンパク質を作るための設計図」と理解してください。

このmRNAはモデルナを語る上では外せないキーワードになります。

「自分の細胞が自らタンパク質を作るための設計図」であるmRNAを投与することで、mRNAの設計図通りにタンパク質が作られます。ウイルスと戦う抗体はタンパク質からできているため、mRNAは抗体を作り出す設計図とも言えます。

これが既存のワクチンとは大きく違う点で、直接弱毒化したウイルスを投与するのではなく、設計図を体内にインストールして、自ら抗体を作り出すことができるようにしたワクチンがmRNAワクチンなのです。

今後のヘルスケア産業について

なぜアップルはApple Watchを作ったのか?
ひとつには創業者であるスティーブ・ジョブズが犯された病があるそうです。

ジョブズは入院して様々な検査を受けた時に、病院内のヘルスケアデータが共有されていないことに失望したそうです。
検査をするスペシャリストがそれぞれジョブズを診断し、バラバラで対応をするといった対応はアップルでは考えられないことであったため、Apple Watchを通して患者の情報を共有化できる仕組みを作り出すという思いが芽生えました。

残念ながらアップルウォッチに携わることなく、この世を去ってしまいますが、その思いを引き継いだティム・クックがヘルスケア事業に進出することを決定しました。

ここからは予想ですが、アップル自体が経営するApple Watchを使用した病院(アップルクリニック)が出てくるのは時間の問題ではないかと思われます。いずれApple Watchなしでは生活ができない時代がやってくるような気がするということも本書では述べられています。

私が使用しているアップルウォッチはこれです。ちなみに妻はSEを使用しています😭
(正直うらやましい・・・笑)

本書から得た学び・アクションプラン

ここからは私が本書から得た学び・アクションプランについて書いていきます。

  • 常にスタートアップの気持ちで行動することが大切
  • 仮説を持って行動すること
  • とりあえずやってみること
  • 成功した企業について調べる

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