現在28歳の私と26歳の妻ですが、ともに正社員です。妻は育児休暇中のため、現時点では家事の負担がどうしても妻に偏ってしまっていますが、将来的に共働きに戻った時のために、これからの人生設計を確認しておこうと読んだ本を紹介します。
今回紹介する本は内藤眞弓さんが書かれた”お金・仕事・家事の不安がなくなる 共働き夫婦 最強の教科書”という本です。
書店をフラフラとしていたときに目に止まったため、ふと手に取ってしまい、パラパラ読んでいると、「男は仕事、女は家庭」という性別分業は今後成り立たないと書いてあり、じっくり読みたいと思ったため、購入してみました。

共働きは選択肢の1つではなく、デフォルト
20年前から男性の年収は27万円減、女性の年収は16万円増しています。男性の年収は減少傾向にあるため、出産などにより妻が退職することは大きなリスクとなります。

住宅価格は上昇しているが、手取り収入は減少
東京都の新築マンションの相場は1970年代と比較し、5倍の価格になっています。
2020年の新築マンションの平均分譲価格は全国平均4971万円
東京都区部では7564万円
東京都下では5414万円
一方1973年は首都圏1171万円、全国平均1086万円です。
現在は民間金融機関でローンを組むことが多いため、住宅ローン金利は低いですが、手取りが減少しているにもかかわらず、住宅価格が上昇しているため、高額の借入をしている人ほど潜在的リスクが大きいと言えます。

稼ぎの少ない妻の方が家事の負担が大きいのは当たり前!?
この場を借りて正直な意見を述べると、上記のことを口走りそうになったことがあります。
ほんとに言わなくてよかったと思っていますが、本書を読んで、そもそも間違いということを再認識できました。
まず、家事は無償労働です。この無性労働が適切に行われることで有償労働を行うことができます。
家事をしないと部屋が汚くなったり、健康的な食事が取れなくなったり日常生活を健康に暮らせなくなります。
もし妻が家事の負担が重いことが原因で、正社員からパートになるという選択肢を取る場合、その手放した年収分を夫がすぐに稼げるほど甘い世の中ではありません。単純に100〜200万円程度年収が下がったと仮定すると、30歳の女性の場合、60歳までに3000〜6000万円の損失となります。子どもの手が離れて正社員復帰できたとして、年収減期間が10年であっても、1000〜2000万円の損失です。
(さらに、子どもの手が離れたからといって自分の望む仕事や給料が保証されているわけではありません。)
これらを総合的に考えると、夫は家事の時間を増やすべきという点は疑う余地もありません。
家事をミエル化する
これは男性である私も納得した内容ですが、家事の中には「名もなき家事」があります。
阿吽の呼吸でお互いに補い合いながら家事をこなせていけるのが理想ですが、難しいのが現実です。
しかも、どちらかが家事に対する思いが強すぎる場合、その思いが強い人(うちの家庭では妻)の負担が増えてしまいます。。。
これを解消するために、あらゆる家事を書き出して情報を共有することからスタートするべきと本書では述べられています。
また、家事が得意な人はマウンティングを取ることだけは絶対に避けてください。家事に対するモチベーションが激しく下がってしまうため、少々気になるポイントがあっても許容範囲であればさらっと受け流す心の余裕が大切です。
まとめ
もし、子どもが生まれたばかり、コロナで生活が苦しいと感じている方はぜひ本書を読んでみてください。精神的に追い詰められると、助け合う必要のあるはずである家族との間に溝が生まれてしまう可能性があります。
近くの図書館にもしかすると本書があるかもしれませんし、
Amazonのサービスである、プライム会員やKindle Umlimitedでも似たような内容の本を読むことができると思います!
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