文系のためのめっちゃやさしい天気

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今回は天気に関する本を紹介します。東京大学の先生が伝授してくれる『めっちゃやさしい』天気の本です。


昨今は、精度の良い天気予報に加え、スマートフォンなどから1時間後の天雲の動きをチェックできたりと天気予報がかなり身近になっています。しかしながら、大雨などの災害も増えてきています。

気象災害では毎年多くの人が亡くなりますが、自分ごとと考えていない人も多いのではないかと思います。しかし、過去に起きた災害以上の大災害が発生している今は、生きていく上で、気象の基礎知識は必要不可欠な知識と言えます。

私は登山も趣味なので、気象の知識を手に入れるために、気象学について今後学びたいと考えています!もし、おすすめの本などがありましたら教えてください!


なぜ雲は落ちてこないのか?

小さい頃、雲に触りたいなーって思った人はいませんか?
わたあめみたいで気持ちよさそうですが、実際にはさわれません。
霧の中を歩いたことがある人がいるならば、それが雲です。
※霧:地面と接している雲

空気には、気温が高いほど多くの水蒸気を含むことができるという性質があります。
上空は気温が低いため、地表と比較して空気に水蒸気を含めないため、小さな水の粒になります。
さらに温度が低い場合は、氷の粒になります。
この粒を雲粒といいます。☜これが集まったものが雲なのです!

なお、その雲粒の大きさは直径0.01mmで人間の髪の毛の5分の1程度です。
雲粒の落下速度は1cm/sなのですが、それを上回る上昇気流があるため、落ちてきません。

反対に雨粒はその雲粒が集まってできたもので、その大きさは、雲粒の100万倍です。
そのため、雨粒は地表まで落ちてきてしまいます。

大気の状態が不安定とは?

天気予報でよく聞くワードである大気の状態が不安定というワードですが、意味を知っていますか?

これは上空高くまで上昇気流が起きている状況のことを言います。
積乱雲の発達には上昇気流が必要なため、大気の状態が不安定であると、積乱雲が発達しやすい状態になります。

では、上昇気流はなぜ起こるのでしょうか?
地表近くの空気が暖かいと浮力を受け上昇します。その後、その周囲よりも温度が低いとさらに上昇します。この繰り返しにより上昇気流が起こります。
つまり、地表に比べて上空の温度がとても低い場合に、上昇気流が起こりやすくなり、大気の状態が不安定となります。

世界の気象と気候

最近英語の勉強をしており、アフターコロナには海外に積極的に出かけてみたいという気持ちが強くあります。本書には、世界の気候に関する章があったため、簡単に紹介してみます。
英語関連の記事もたくさん書いているのでぜひ読んでみてください♪(お願いします!!!)

まず、気象と気候の違いですが、以下のとおりです。
気象:大気の状態・雨や雪などの天気に関する現象のこと
気候:地域ごとの気象の変化を1年通じてまとめたもの

それでは、行ってみたい国について紹介します!(詳しく知りたい人はぜひ本書を購入して読んでみてください。)

イタリア

夏はカラッと、冬は温暖!

最高の気候ですね♪笑
なぜこのような気候になるのかというと、地中海が巨大なお風呂の役割を果たしているからです。

巨大なお風呂は冷めるまでに時間がかかりますよね?地中海は大規模な海流の流れがなく、寒流も暖流も流入しないため、夏に温められた海は冬でも暖かいのです。

そのため、冬になっても大きく冷え込むことがないのです。

サンフランシスコ

サンフランシスコは夏に霧が発生することで有名だそうです。
この理由も海にあり、サンフランシスコ沿岸では、エクマン輸送と呼ばれる岸から沖へ向かう流れより、表面の暖かい海水が沖に流されます。その流された海水を埋めるため、深層部から冷たい海水が湧き上がってきます。(沿岸湧昇)

そのため、沖から吹く暖かい空気を含んだ風が、岸の冷たい海水により冷やされることで、霧が発生します。

まとめ

ここまで、『文系のためのめっちゃやさしい天気』について紹介しました。
文系のためとありますが、理系の方も読んでもいいと思います。(実際に私は理系です・・・笑)

知識ゼロから読めちゃう超入門書ということもあり、簡単なところもありましたが、天気予報の成り立ちなども解説されており、教養として知っておいてもいいのではないかと感じます。

登山時の天気を自分で予想できたらかっこいいと思い、気象学について学んでみたいと感じています。

本書で超ざっくり基礎知識を得た後にはこちらの本や気象予報士の資格にチャレンジするのもいいかもしれません!

登山をしている方にはこちらの本もおすすめです!

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