英文法、ネイティブが教えるとこうなります

書評

英語の勉強をしている人は多いと思います。その中で、英文法をマスターしたい人という人は多くないと思います。

そのような方達は決まって、”ネイティブは文法なんて考えていない”と言います。つまり英文法は勉強しなくてもいい、、、といったことを言います。

しかし、ネイティブは文法を考えていないのではなく、体に染み付いているため、文法を意識する必要がないだけなのです。

ここ最近英語の勉強をするようになりましたが、ずっと疑問だったことが腑に落ちたため、ブログの記事として紹介させていただきます。一部の紹介のため、もし英語で疑問がある方は一度読んでみると、自分の悩みがなくなるかもしれません。


SomeとAnyの使い分け

A:Do you have some money?
B:Do you have any money?

中学や高校でsomeは肯定文にanyは疑問文・否定文に使うと習った人が多いと思います。
よりネイティブの感覚で言うと、
someは「あること(肯定的な内容)」を前提に表現している、anyは「ないこと(否定的な内容)」を前提に表現している考えだそうです。

そのため、初めの文章を日本語訳するならば、以下のとおりとなります。

A:いくらかお金を持っていますか?
B:持っていないだろうけど、お金持っていますか?

つまり、someで聞く場合は、「持っている」という返事を予期して質問し、anyで聞く場合は、「持っていない」ことを予期して質問をしているイメージです。

前置詞のイメージ

「ある時点より前」を表す前置詞

by(・・・まで)とuntil(・・・まで(ずっと))

A:I’ll be here by seven.
B:I’ll be here until seven.

この2つの文章は日本語訳にすると以下のとおりです。
A:7時前に(また)ここにいます。
B:7時まで(ずっと)ここにいます。

この微妙なニュアンスを間違えると待ち合わせの時に失敗してしまうかもしれません。

before(・・・の前)とuntil

A:She didn’t give me a call before ten.
B:She didn’t give me a call until ten.

この2つの文章を日本語訳するとどちらも”彼女は10時より前には電話をかけてこなかった。”と言う意味になりますが、
Bの文章では、「10時になったら電話をやっとかけてきた」といったニュアンスが生まれます。

beforeとby

A:Come here before seven.
B:Come here by seven.

この場合、Aでは7時ちょうどは厳密に言うとアウトになります。

近さの度合

beside<by<near

近いと言う単語で一番馴染みのある言葉はnearだと思います。
しかし、近さの度合いで言うと、上記の通りです。

ToとFor

何を隠そう何でもかんでも前置詞にForを使ってしまう人間代表である私が、ついに前置詞のForの使い方を理解できそうになっています。

まず、以下の文章です。
A:Have you ever been to Paris?
B:This train is bound for Osaka.

日本語訳は
A:パリに行ったことはありますか?
B:この電車は大阪方面行きです。

どちらも目的地を指していますが、Bの文章ではOsakaが到着点ではなく、方向を示します。
つまり、
To:到着地
For:方向
を表します。

助動詞について

助動詞って名前の通り動詞を助けるものですが、これが入ることによって動詞が原型になるため、なんか簡単だなーって思っていませんか?(僕はそう感じていました。)

そこで以下の文章を読んでみてください。
A:I have to go home early.
B:I need to go home early.

これはどちらも、”家に早く帰る必要があります。”と訳せますが、どのようなニュアンスが隠れているかご存知でしょうか?(私は全く知りませんでした。。。)

have toのイメージは”誰かに無理やりやらされている”
need toのイメージは”単に必要がある”

つまりAの場合は、本当は帰りたくないんだけど、帰らないといけない何かの理由があることを意味します。この文章を使う場合、両親との関係性などを疑われる可能性があるため、注意が必要です。

では、ここで日本語にもなりつつある、Mustについても触れます。

I really Must go on a diet so I can put on my pants.

これは、
私はダイエットを本当に続ける必要があります。その目的はパンツを履けるようになるためです。

と訳します。ここでhave toを使うと、(本当はしたくないけど、)しなくちゃ!といったイメージが出てきます。

英語の感覚を身につけたい人にもこちらの記事もオススメです!

まとめ

本書は今まで読んできた英語関係の本で一番しっくりきたため紹介してみました。
デイビッド・セインさんの本は今後も読みたいと思えるくらい読みやすく、文法に対してあまり興味がない人でも、微妙な違いを解説してくれているため、とても面白いです。

ここには全て書ききれないため、一部の紹介となりましたが、これらが私が読んでいていちばんスッキリできた項目です。(その他にも知っていること・知らないことなどありましたが、、、)

少し英語を勉強した方にとっては、いい読み物と思うため気になる方は是非読んでみてください。

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