人は聞き方が9割

書評

聞き方をちょっと変えるだけで人生が大きく好転すると言われると読んでみたくなりませんか?

口下手で思いをうまく伝えられない・初対面の人と話すとき緊張する・自分から話題を作ることに苦手意識があるなどなど、コミュニケーションにおいて悩みを抱えている人は多いと思います。

テレワークが主体の働き方となり、対面での会話が減る中で、どのようにコミュニケーション良く業務をしていくのか?
と疑問に思ったため、本書を読むこととしました。

今回は、本書を読んで、特にいいと感じたポイントのみに絞って解説します。気になった方は下記のリンクから書籍を購入してみてください!

本書は2019年に発行された『人は話し方が9割』という本の著者である、永松茂久さんが書かれた本であり、『話し方と聞き方のどちらが大切か?』という疑問に対しては、迷わず、『聞き方』と答えると述べられています。


「聞く」ということの重要性

多くの人がコミュニケーションにおいて、「話す」ということばかりにとらわれてしまい、「聞く」というもう一つの側面の重要性を忘れています。
実際、話し方教室や話し方に関する本は大量にあるのに、聞き方に関するワークショップや本は少ないと感じます。

そして、コミュニケーションをとる上で一番大切なことは『人は本来話したい生き物』であるという点です。
つまり、多くの人は『話し上手』よりも『話させ上手』を求めているのです。

あなたは、家族、恋人、友人に『ねえ?聞いてる?』と聞かれたことはありませんか?
これは、日本全国当たり前に繰り広げられている争いです。

基本的に聞き手は話は聞いているのですが、話し手はただ、言葉を聞くのではなく、その奥にある感情を聞いてほしいという意識を持つことで、この争いに終止符を打つことができます。

もう一つ、『あの人、話し上手だったなー!』と思う人っていますか?
有名人や会社の先輩など思い当たる人がいるかもしれません。
私の場合は、Youtube大学の中田敦彦さんやマイクロソフトエバンジェリストの西脇さんが真っ先に思い浮かびます。

【西脇資哲】なぜIT業界に「エバンジェリスト」が必要なのか?
──今日は、「エバンジェリスト」というお仕事からお話をお伺いしようと思っています。西脇さんご自身はエバンジェリストとして、全国津々浦々でセミナーなどを行っていらっしゃいますが、マイクロソフト社の...

しかし、『この人に聞いてもらうと話し過ぎてしまった』や『自分の話をしっかり聞いてくれた』と感じる人は身近にいるでしょうか?
おそらく、多くはいないと思います。つまり、『聞き上手は貴重な存在』ということです。

以降は、この聞き上手になるためのポイントを私なりに整理して解説していきます。

会話の主導権を握るには?

明石家さんまさんを知らない日本人はあまりいないと思います。
彼が司会を務める、『踊る!さんま御殿!』でさんまさんはあまり話しません。

基本的なスタンスは、『ほー』、『へー』とオーバーなリアクションをとり、笑っているだけです。

しかし、会話の主導権はさんまさんが握っています。今後、テレビを見るときは、さんまさん=聞き上手という目線で見てみることを心がけてみてください。これまでとは違った目線でテレビを見ることとなり、新鮮な気持ちで見ることができるとともに、いろいろな発見があるかもしれません。

聞き上手になるメリット

聞き上手は貴重な存在ということを前述しましたが、『聞き上手』になるメリットについては以下のとおりです。

  • 語彙力が少なくて済む
    話し上手になるためには、語彙力がものを言います。いくらいい話をしていてもボキャブラリーが少なければ、すごい!と思われる確率が下がります。
    それに引き換え、聞き上手はあまり言葉を発さないため、語彙力が少なくても問題ありません。
  • 聞く=読書
    親から読書をしなさい!と言われた経験がある人は多いと思います。読書をする人は他の人よりもインプット量が増えるため頭が良くなります。アウトプットをすることで知識として定着するとも言われていますが、やはりインプットする量が少ないと人生が豊かになる確率が下がることは間違い無いでしょう。
  • 相手を不快にさせるリスクが下がる
    聞き上手は、相手の感情を読むことができるため、相手を不快にさせるリスクが少なくなります。
    逆に、話し上手の人は、相手を不快にするリスクがそれだけ上がってしまうことを意識する必要があります。相手が求めていることをまず知ることに意識を傾けてみることがコミュニケーションがうまく行くコツと言えるでしょう。

他にも書籍ではたくさんのメリットが紹介されています。
全てを一言で言い換えると『聞く側に回った方が、人生のあらゆる面で有利になる』ということです。

意識するべきポイント

聞き上手になるメリットは前述の通りですが、聞き上手になるために意識するべきポイントは以下の通りです。

  • できる限り否定をしない
    あまりにトンチンカンな話の内容であれば、訂正をしてあげた方がいい時もありますが、否定的な空気は人を話しにくくさせます。私の経験でも、いくら仕事ができる人であっても、否定的なことばかり言う人には、ものを頼みづらく、距離をとってしまいます。この否定的な空気を作らないことが聞き上手になるために一番大切なポイントです。
  • 笑顔を意識する
    否定的な空気を作らないためにも、笑顔を意識しましょう!
    合言葉は、『世界共通語は英語ではなく、笑顔』です。
    眉間に皺を寄せると怒った顔を作れますが、逆に眉間を開くことを意識すると笑顔が弾けていい感じになります!
    人は、自分の話を笑って聞いてくれる人のことを好きになる傾向もあるそうです。
  • 相手にヘソを向ける
    相手に体を向ける=心を開いているという心理的ボディアクションです。
    話を聞く姿勢を意識することでも、相手の話しやすさが大きく変化します。

オンラインでの聞き方

コロナウイルスの流行により、オンラインでの業務が激増し、Microsoft TeamsやZoomなどを使ったオンライン会議がたくさんあると思います。
私の場合は会社に出社していても、3密回避のため、会議室へは入らず、自席で会議を聴講することが多いです。(会議室は、部長などの偉い方々のみ使用)

オンラインでは、リアルよりも聞く力が試されます。オンラインに慣れている方は、対面よりもコミュニケーション力を必要とすると感じている方が多いのではないかと思います。
私も実際にそう感じています!

ビデオ会議をするとき、無表情で画面を見る人がいると、話す気なくなりませんか?

オンラインで気をつけたいことは、リアルの時のリアクションを3倍程度オーバーにすることを心がけてください。これは、法律で定めるべきと感じるほど大切なことです。

そして、画面上には基本的に首から上しか出ないため、ボディランゲージも顔の近くですることを心がけましょう!それだけでも相手は話しやすいと感じます。

まとめ

この記事に書いてあることを実践するだけで、あなたも周りから聞き上手と言われると思います。
しかし、もっとたくさんのことを知りたいと感じた方は、書籍を購入して、熟読してみてください。
(図書館が近くにある人は、レンタルすることもおすすめです!)

最後に本書を読んで一番心に残った言葉を残しておきます!

身体は食べたもので作られる。心は聞いた言葉で作られる。未来は語った言葉で作られる。

最後に、著者の本でとてもおすすめの本を紹介します。
”喜ばれる人になりなさい”と言う本で、口コミやYoutubeでも有名になっていますが、実際に読んでみて、涙が出ました。こちらについては、ブログに書こうと思う間もなく一気に読み切ってしまったため、タイトルのみの紹介とします。

KindleUnlimitedで読み放題対象となっているため、気になる方は是非チェックしてみてください!

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